こんな人にLiveCodeをお勧めします

  • 「暗号のようなプログラミングを覚えるのはぜんぜん興味ないけれど、プログラミングと言うのがどういうものなのか、自分でコードを書いていろいろ遊んでみたい。」
  • 「初めてプログラミングを学ぶのだけれど、言葉の種類があり過ぎて何を選んだら良いかわからない。」日常的な簡単な英語程度の読んで理解できるLiveCodeは、日本の中高生でもプログラミングの考え方や、ソフトウエアの作り方を学ぶには最適です。
  • 「中高生向きのプログラミング学習教材を探していた。」LiveCodeのコミュニティー・エディションは無料で、しかも言語は簡単な日常英語をもとに作られています。LiveCode開発元のRunRev社のあるスコットランドでは、25パーセント以上の高校のコンピュータ・サイエンスの授業に採用されています。
  • 「アートワークをソフトウエアで構築して、そこから生み出す独自の作品を作りたい。」著者小島健治(アーチスト)のソフトを紹介します。「RGB MusicLab」「時間系不定時報
  • 「定年退職したので、今までできなかったおもしろそうな新しい事をやってみたい。」
  • 「ゲームが好きで遊んでいるのだけれど、自分で考えたゲームを作ってみたい。」
  • 「プログラミングに少し興味はあったので、有名言語を幾つかトライしてみたけれど、どうもとっつきにくく諦めてしまった。」プログラミングと言うと理数系の強い人というイメージがありますが、LiveCodeは文科系、アート系の人にも勧めます。
  • 「個人・学校・社内だけの、目的がシンプルなアプリケーションが欲しいのだけれど、適当なものを売っていない。」LiveCodeの統合開発環境を使えば、ソフトの基本構造を短時間で仕上げる事ができます。さらにLiveCodeの言語ではカバーできない特殊な機能は、学内、社内にC++の協力者がいれば、エクスターナルとして取り込むことができます。エクスターナルの開発キットが用意されています。
  • 「HyperCardや類似のアプリケーションを使った事がある。」HyperCardの言語HyperTalkのほとんどはLiveCodeでも使う事ができますから、すぐにアプリケーションが作れます。さらにLiveCodeには、現代のアプリケーションを開発する為の言葉が追加されています。
  • 「売っているようなアプリを、クロス・プラットフォームで作って配布したい。」LiveCodeは簡単な言語と言っても、市販のアプリと比べて遜色のない製品を作る事ができます。フリーウエア、シェアウエアだけでなく、コマーシャル版として作ったアプリを売り出す事も可能です。オープンソース版はGNU GPLv3ライセンスの下にリリースされますから、配布のアプリはソースコードを公開しなくてはいけません。
  • 「デスクトップ・アプリだけでなく将来的にスマートフォンやサバー・アプリも作りたい。」無料版オープン・ソース「LiveCode Community Edition」には、スマートフォン開発のプラグインが含まれていません。スマートフォン開発には、LiveCodeのコマーシャル・ライセンスが必要です。

日本語の本格的コマーシャルアプリを作りたい人にはお勧めしません。
他の言語でプログラムを書いてください。
  • LiveCodeで作るプログラムは多言語対応(ユニコード)で、日本語も自由に扱えます。しかし日本語OS上では、以下の問題があります。1)ファイル名を日本語にしたり、作ったアプリケーションを日本語名フォルダーに入れると起動できません。別な言葉で言うと、ファイルパスに英数字以外は使えません。2)開発時のプログラム中に日本語のコメントが書けません。コメントは英語かローマ字で書きます。またコマーシャルアプリを作るのでしたら、オープンソース版でなくコードを公開しないコマーシャル版のLiveCodeの方が適切かと思います。
LiveCode7 注:この入門を書いた時点のバージョン6は、日本語の扱いに問題がありましたが、現在(2016年)配布されているバージョン7は上記の問題はありません。


書き始めるにあたって

詳しい目次
第一部:ほとんど英語テキストでの開発




ⓒ 小島健治 / Kenji Kojima